暗号資産市場における資金循環の法則|4つのステージを解説
暗号資産(仮想通貨)市場には、明確な「資金循環」のリズムがあります。
価格が高騰しやすいコイン、次に来る資金の流れ、仕込みタイミング──
これらを把握するためには、市場参加者の「資金の流れ=マネーフロー」を理解することが重要です。
今回はその典型パターンである4段階の資金循環構造を紹介しながら、どのタイミングでどんな銘柄に注目すべきかを解説していきます。
🟦段階1:Bitcoin(期間目安:1〜3週間)
まず最初に資金が流れ込むのは、マーケットの王様「ビットコイン(BTC)」です。
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機関投資家や大口投資家はまずビットコインを買い始める 
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マクロ環境やETFの資金流入などで安心感が広がる 
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資金の逃避先、安全資産としての認識からBTC価格が上昇する 
この時期には、アルトコイン(ETHやその他)はあまり目立たず、全体としては「BTCドミナンスの上昇」が特徴です。
🟩段階2:Ethereum(期間目安:1〜2週間)
次に資金が向かうのが「イーサリアム(ETH)」です。
この段階では以下のような現象が起きます。
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ETHの価格上昇が始まり、BTCをアウトパフォームし始める 
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通称「フリッピング(Flippening)」というワードがメディアに登場することも 
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DeFiやL2、ステーキング需要など、ETH特有の強みが評価される 
また、ETHの活性化は、次に来るアルトコインへの資金流入を加速させる準備段階とも言えます。
🟨段階3:主要アルト(期間目安:1〜3週間)
イーサリアムが盛り上がると、それに連動して他の「主要アルトコイン」も資金の受け皿になります。
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時価総額上位(SOL、AVAX、ADA、XRPなど)に買いが集中 
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価格はパラボリック(放物線状)に上昇しやすい 
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一部はイーサリアム以上のパフォーマンスを見せることも 
この段階では、より多くの投資家が市場に参加し、ニュースやSNSで「次に来る銘柄」探しが活発化します。
🟥段階4:アルトシーズン(期間目安:1〜2週間)
そして最終ステージがいわゆる「アルトシーズン」。
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時価総額が小さいアルトにも資金が飛び火 
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ローキャップ、ミッドキャップ、ミームコインまで連鎖上昇 
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上昇の理由がほぼ関係なくなり、「雰囲気とノリ」で資金が流れ込む 
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パンプ系・仕手的な動きも多くなり、リスクは高まるがリターンも爆発的 
この時期の特徴は「ファンダ不問でなんでも上がる」「草コインがバズる」という状態です。
SNSやインフルエンサーの影響も強く、テンバガー(10倍銘柄)も登場しやすいですが、同時に「ババ抜き」の様相も強くなります。
資金循環の最終段階 → 再びBTCへ
アルトシーズンがピークを迎えると、利確売りや調整が入り、全体の勢いが落ち着きます。
このとき、資金は再びビットコインへ戻り始め、資金循環は最初の段階にリセットされます。
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アルト→ETH→BTCの順に資金が逆流する 
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ビットコインのドミナンスが再上昇する 
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新たなマクロ材料を待つ「沈静期」に突入する 
まとめ:資金循環を理解することは「波に乗る」こと
この4段階の資金循環サイクルを理解しておくと、
「今どのフェーズか?」を見極めて適切なポジションが取れるようになります。
たとえば…
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BTCが急騰している時期は、ETHや主要アルトの仕込み時期 
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ETHが話題になっているときは、SOLやLDOなど時価総額上位アルトに注目 
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アルト全体が盛り上がってきたら、ミームコインや草コインを戦略的に選定 
もちろん、相場は完璧にこの順序で動くわけではありませんが、
過去の複数サイクルでこの「資金の波」は繰り返されています。
ご参考までに👇
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段階1:Bitcoin(1〜3週間) 
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段階2:Ethereum(1〜2週間) 
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段階3:主要アルト(1〜3週間) 
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段階4:アルトシーズン(1〜2週間) 
この循環を意識して、波の「乗り方」「降り方」を設計していくことで、
より戦略的に資産を増やしていけるかもしれません。
 
  
  
  
  

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