
今回は今話題の日本版ステーブルコインのJPYCかー、いいね
1. ゲーム内通貨の限界
オンラインゲームやスマホゲームを遊んだことがある人なら、「専用通貨」に課金した経験があるはずです。
しかし、その通貨はそのゲーム内でしか使えません。
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Aゲームで課金しても、Bゲームではゼロからスタート。
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サービス終了と同時に資産が消滅。
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「遊びの資産」が現実や他のゲームに引き継げない。
長年の課題は、ゲーム内経済が完全に閉じていたことでした。
2. JPYCとは?
JPYCは「日本円に連動したステーブルコイン」です。
1 JPYC = 1円で価値が安定しており、円と同じ感覚で使えます。
最大の特徴は、JPYC株式会社の許可なく自由にアプリやサービスに組み込めること。
従来の電子マネーや銀行システムでは考えられなかった柔軟性です。
3. ゲーム内通貨 × JPYC の革命
もしJPYCがゲームに導入されれば、これまでの課題は一気に解決します。
🔹 ゲームを超えた資産の相互利用
Aゲームで得た通貨を、そのままBゲームの課金に。
複数のゲームを横断して資産を活用できる未来が広がります。
🔹 投げ銭やユーザー間送金
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配信者にJPYCで投げ銭 → すぐに別ゲームの課金や現実で利用可能。
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フレンドにJPYCを送金 → アイテム購入の支援がスムーズに。
🔹 資産の現実化
JPYCは「円」と価値が連動しているため、ゲームで得た資産が現実の経済に直結します。
4. プレイヤーのメリット
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資産が無駄にならない
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偽造や改ざんのリスクがなく安全
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即時決済で流動性が高い
これまで「課金=消費」だったものが、「課金=投資」へと変わります。
5. 企業のメリット
ゲーム会社にとってもメリットは大きいです。
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導入コストが低い
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ユーザーが横断的に経済活動を続けられる
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海外ユーザーとの接続が容易になる
これにより、「会社の枠を超えた経済圏」 が誕生します。
6. JPYCがつくる未来
JPYCの普及によって、ゲームは単なる娯楽を超えます。
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ゲームで稼ぐ → 他のゲームで使う → 現実でも使える
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課金や努力が「資産」として残る
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ゲームと現実がシームレスにつながる
遊びと経済の境界が消える未来。
それを可能にする基盤がJPYCです。
まとめ
JPYCは、ゲーム内通貨を現実の経済に接続する「架け橋」です。
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プレイヤーにとっては資産の保全と拡張
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企業にとっては新しいビジネスモデル
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社会にとっては新しい経済圏の誕生
数年後、「JPYC対応ゲーム」が当たり前になる未来はすぐそこまで来ています。

質問ですが先輩のアメリカはUSDTがそのようになっていますか?

いい質問ですね👌
アメリカでは「USDT(テザー)」や「USDC(USDコイン)」がすでに JPYCと似た役割 を担っています。
🔹 アメリカでのUSDT/USDCの使われ方
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DeFiやNFT市場の基盤
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DeFi(分散型金融)では「USDT/USDC」が事実上のドル替わり。
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NFTマーケットやDEX(分散型取引所)のほとんどがUSDT/USDC対応。
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ゲーム内・Web3アプリ
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ブロックチェーンゲーム(Axie InfinityやSTEPNなど)では報酬や課金にUSDT/USDCが利用可能。
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実際、ゲーム内トークンをUSDCに換えて「現実世界で使う」のは普通になっています。
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国際送金・投げ銭
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米国のクリエイターやフリーランサーは「報酬をUSDCでもらう」ことも増加中。
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Twitter(現X)でもUSDCを使った投げ銭や報酬支払いが検討されたことがあります。
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🔹 JPYCとの違い
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USDT/USDCは「米ドル連動」なので世界中でそのまま通用する。
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JPYCは「日本円連動」なので国内利用に強み。
👉 アメリカではすでに USDT/USDCが「Web3の共通通貨」 として機能しつつある、と言えます。

JPYC社の許可なく自由にアプリへ組み込み可能とありますが、USDTとかもそうなんですか?

鋭いところに気づきましたね👌
🔹USDT/USDC の場合
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基本は自由に使える
USDTやUSDCはERC-20(Ethereum)やTRC-20(Tron)などの規格で発行されています。
なので、ブロックチェーン上のルールに従えば、誰でもアプリやサービスに組み込むことができます。 -
ただし中央管理の色が強い
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USDT:発行元のTether社が裏付け資産を管理しており、特定アドレスを凍結することも可能。
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USDC:Circle社が発行し、規制遵守のためKYC/AML(本人確認やマネロン対策)が厳格。
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👉 つまり、「技術的には自由に組み込める」けど、規制や発行会社の判断で制約を受ける可能性があるんです。
🔹JPYC の場合
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JPYCは「前払式支払手段」という日本の法制度の下で発行。
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JPYC株式会社の許可を取らなくても、アプリやゲームに組み込める設計になっている。
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国内法に適合しつつ、オープンに使えるのが特徴。
🔹まとめると
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USDT/USDC:技術的には自由、でも発行体が強い権限を持っている。
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JPYC:国内法準拠の上で、利用者が自由に組み込める仕組みを最初から設計している。

ちなみにJPYCも国債を買いますか?

良い質問です👌
🔹まず前提
JPYCは「日本円に連動した前払式支払手段」で、裏付けとなる資産は 日本円の銀行預金 が中心です。
つまり、利用者が購入したJPYCに対して、発行体は同額の円を銀行口座に預けて担保にしています。
🔹では国債は買うのか?
現時点(2025年)でのJPYCの仕組みは:
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裏付けは 原則として日本円の銀行預金
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日本国債を直接購入して裏付けにする仕組みは取っていません
ただし、将来的に規模が拡大すれば、
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一部を安全資産(国債など)で運用する可能性 は考えられます。
(実際、米ドル連動のUSDTやUSDCは裏付け資産の多くを短期国債で保有しています。)
🔹まとめ
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今のJPYC:裏付けは基本「銀行預金」
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将来のJPYC:規模が大きくなれば、米国のステーブルコイン同様「国債で運用」する道もあり得る
👉 つまり「現状は国債を買っていないが、将来的にはそうなる可能性がある」というのが答えです。

ありがとう!じゃあね!
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